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林卓也トピックス
14. 税制改正は「改正」か「改悪」か?
民主党政権では初となる平成22年度税制改正の内容が明らかになってきました。
この改正は、果たして「改正」なのか「改悪」なのか、事業をする人への影響はあるのか、日本国民として生活を送るに日本は住みやすくなるのかならないのか、見てみることにしてみましょう。
まずは、事業をする経営者に影響のある法人税の改正では、
① 中小企業に対する優遇制度は、ほぼ継続されるようです。
1. 年間交際費の600万円までは90%損金算入・・・ちなみに資本金額が1億円超の企業では100%損金不算入になります、要するに交際費は経費になりません。
2. 1単位当たり30万円未満の少額減価償却資産の一年間300万円までの一括損金算入・・・一つ10万円以上であっても30万円未満であれば損金算入されます、所得税もです。
3. 中小企業投資促進税制の2年延長・・・特定機械装置等を取得した場合には、(イ)1台160万円以上の機械装置、(ロ)1台120万円以上の事務処理の能率化等をする電子計算機、デジタル複合機、(ハ)一つ70万円以上のソフトウェアなどが、30%の特別償却又は7%の税額控除を受けられます、所得税もです。
4. 中小企業等基盤強化税制の拡充・・・いわゆるIT税制で、70万円以上の特定のIT機器を買った場合は3と同じ控除が受けられます、所得税もです。
② オーナー課税制度は廃止の方向です。
平成18年度税制改正で設けられた悪名高き「一定の同族会社の役員報酬の損金算入を認めない」いわゆるオーナー課税制度が廃止になります・・・対象になっていた会社にとっては「改正」ですね。
③ グループ法人税制が導入されます。
④ 倒産防止共済が拡充されます・・・掛金総額320万円まで貸付限度額3200万円までだったのが、掛金総額800万円まで貸付限度額8000万円になります。
⑤ 退職金共済に同族親族のみの会社も加入が可能になりました。
あとは法人税引き下げなどが論議されているようで、中小企業にとっては「改正」となるかもしれませんが、23歳から69歳までの成人した家族を扶養していると一人当たり38万円の所得控除を受けられていた「成年扶養控除」が、その扶養をしている人(大体は親だと思います)の年間所得が400万円を上回る場合は認めない、子ども手当の代わりに特定の扶養控除を認めない、配偶者控除を認めないなど、就職浪人の子供を持つ親、お金のかかる世代の子供を持つ親、自宅で子供を育てることに専心しようとする親などには重税感のあるラインアップになっています、こちらは「改悪」ですかね。
(税理士法人SETACS) 2010年12月 4日 16:14 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
13.アメリカ在住外科医に5億円の申告漏れーPE有無の判断は慎重に
外国人(正しくは「非居住者」といいます)であっても日本で所得を得れば(この所得のことを「国内源泉所得」と言います)日本の所得税が課税されます。その課税方式は、その外国人が日本にPEを持って所得を得ているか否かで異なります。PEがあれば、源泉分離課税に加えて総合課税の確定申告義務を負い、PEがなければ、源泉分離課税で課税関係が終了します。これが、国内税法の原則的な定めです。
PEですが、permanent establishmentの略で 、通常、「恒久的施設」と呼ばれています。具体的には、①支店PE(工場、事務所、営業所等)、②建設PE(国内において行う建設、プラントの組み立て等の作業所)、③代理人PE(契約締結等の代理)に分けられています。
(1)国内税法に優先する租税条約の存在
この国内税法の定めに対して、一般的には、その外国人の居住地国と租税に関する2国間の取決め(租税条約)があり、日本で得た所得であっても、日本にその外国人のPEがなければ、一定の所得については、日本では課税しないとする条約優先の規定があります。
(2)世界的権威の外科医5億円申告漏れ
過日、新聞報道でも話題になった、米在
住の世界的権威の脳神経外科医が日本の病院で手術をし、得た収入が3年間で5億数千万円であったが、日本では申告しておらず、国税当局は、所得税及び消費税の申告を求めた、という内容のものです。
これに対し、外科医は「顧問の会計士は、日米租税条約では、日本にPEがなければ、外科医のような自由職業者の所得について、日本では課税しないことになっているので申告の必要はないと言われた」とコメントしています(詳細は不明)。
(3)問題の所在(PEの事実認定)
実際、外科医は日本に事業所、手術施設等のPEを有していませんので、条約の定めからすれば日本に課税権はありません。
しかし、問題になったのは次の点でした。国税局は実態を調査。外科医と患者や病院との連絡やスケジュール調整を都内の医療機器販売会社に担わせていたことから、この会社を、外科医の代理人としてのPEと認定。この認定によって、日本での課税権が生じたようです。これは、外科医にとっても想定外だったでしょう、過去にも個人が代理人PEを持つと認定されたことがないようで、PEの有無の判断に慎重にならざるを得ません。

(税理士法人SETACS) 2010年9月 9日 11:06 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
12.音速経済に乗ってこうぜ
前回にご紹介した「音速経済」は、世界的にプラスの恩恵を受ける人とマイナス面を背負う人が出現し、これからの世界に地球大変動規模での影響を与えることもあるので、そのシミュレーションを。
① 温暖化による影響・・・プラスの恩恵は高緯度の国にもたらされます。シベリアの永久凍土の下に未来永劫眠っていると思われていた石油、鉱物がロシア経済に莫大な利益をもたらせます。
② 技術の向上による影響・・・工場の生産力が上がり、同じ機械を作る日数も短縮されることにより製造業の雇用が減り、サービス業、医療、教育の職に携わる人が増えていく。
③ 女性の社会進出による影響・・・女性の教育水準が向上してきたことにより、社会、世界の問題を解決するためのアイデアを出す人が爆発的に増加する。
④ 戦争が減って来たことによる影響・・・世界のすう勢が「領土より市場シェア」を獲得する方が重要であることを認識することにより経済協力関係が増加する。
良い事ばかりが多そうですが、当然その対極にある人もいます。マッハのスピードで飛んでいく経済は今まさに動いています。何とかこの音速に乗って未来に飛んでいきたいものです。
(税理士法人SETACS) 2010年5月11日 08:52 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
11. ソニックブームは世界を変える
ソニックブームとは、飛行機が音速を超えて飛行する際に、何かが爆発したような音を出す現象を言います。その音速のように猛スピードで経済が発展していくことを「音速景気」と言います。
この音速景気に乗った経済の発展を遂げているところが中国の深圳(しんせん)で、30年前には掘立小屋がぽつぽつとある村とも言えない辺鄙な所が現在は人口がなんと約900万人の東京並みの大都市に変貌し、コンテナ取扱量では世界第4位にまで成長しました。
一説では、このような音速景気に巻き込まれて世界的に好景気が来るとも言われています。
そのような意見には期待大ですが、今、深圳は土地バブルの真っ盛りで、昨年の深圳市の税収約1兆円のうち不動産関連分が約1500億円、建設関連分が800億円で税収全体の20%以上を占めるのです。
政府がおいそれと地価を下げるわけがないと信じる企業や金持ちが、土地のオークション会場に高級車で乗り付け、どんどんと土地を買い住宅を建て、値上がりしたら即転売してしまうことを繰り返す、まあ日本のバブル時代の千昌夫が大量にいることを想像すると、そのバブルが崩壊することを予測することも容易にできます。 21世紀の世界はあと波乱がいくつ待ち受けているのでしょうか。(税理士法人SETACS) 2010年5月 7日 06:19 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
10.日本の借金の実力度
今年の日本の国家予算約80兆円のうち半分の40兆円が国債の発行=借金でまかなわれます。
また、日本の累積の借金は約900兆円あります。これらの借金は上限なしでできるのかというと、そういうことはなく、個人資産=貯金である1400兆円がボーダーになる様です。
よく、「不況っていうけど、日銀がお金をどんどん刷ればお金が回って景気が良くなるのでは」という質問をされますが、同じような理由でこちらも上限があるのです。
その個人資産分を国が超える借金をするとどうなるのかというと、お金がだぶつくので金利が上がり、会社の借入金利上昇により物が高くなり、住宅ローンを変動金利で借りている人はサブプライムローンの日本版に巻き込まれ、日本の円は大暴落し、物価がどんどんと上がっていくインフレの中のインフレであるハイパーインフレがやって来るのだそうです。
そこで、そんなときがいつやってくるのかを計算してみると(1400兆円―900兆円)÷40兆円=約10年となりますが、実際は来年そうなるのかもしれません。
10年大丈夫と見るのか、10年以内にそのような事態が訪れてしまうと見るのか、判断に迷うところですが、結局、現在の日本を支えているのは勤勉で貯蓄好きな日本人のおかげということを政治家はわきまえて、政治をやっていただきたいと強く主張したいものであります。
(税理士法人SETACS) 2010年4月 6日 12:05 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
9.ギガ知らないと、IT貧者かも 100211(木)
パソコンやUSBメモリーまたはHDD録画機、ブルーレイなどがわれわれ人間世界に浸透してくると、その周辺にはMBやらGBやらのどこかの国の暗号みたいな文字がそれらに付きまといます。
この単位は、パソコンやUSBメモリーに入る情報量のことで、少ない容量の方から「KB=キロバイト」「MB=メガバイト」「GB=ギガバイト」「TB=テラバイト」という名前が付いており、1,000KB=1MB、1,000MB=1GB、1,000GB=1TBと情報量は1,000倍単位で増えていきます。
2年くらい前には、「このパソコンって1ギガ、すげー入るジャン」などとアキバの中学生並みの会話が繰り広げられていたのが、今やノートパソコンでも100GB、200GBが当たり前になってきました。
100GBの実力はたいしたもので、私は本のキンドル(ノートパソコンの画面だけを持ち歩き、そこにインターネットからダウンロードした本を表示して読む機械)化に先立ち、自分の本をバラバラに裁断しスキャナーでいつも持ち歩いているノートパソコンに読み取り、既に500冊くらいのPDF化された本が入っていますが、その容量はせいぜい5GBでまだまだ入ります。
これからますます世のパソコン化が進んでいきます。パソコンに取り込まれて生きていくのはどうかと思いますが、IT弱者になってしまうと取り残される可能性大ですので、ご注意を。
(税理士法人SETACS) 2010年2月11日 08:22 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
8 今、そこにある危機 2010.2.9(火)
中国を除く世界に不況感が漂い日本の企業も元気をなくし、銀行はお金を貸したいのに、それを借りて何か設備しようとか新しい事業を起こそうといった元気さえも日本企業から失われてきたようです。
頼みであった、アメリカもリーマンショックと4千人以上の死者と多額の戦費を費やしたイラク戦争のツケがまだ払えずにいて頼りになりません。
また、EUも昨年11月のドバイ政府系企業がわずか5兆円の債務(イスラム債)の返済期限を6カ月延ばすと発表したことによるドバイショック(EU各国はドバイ神話を信じ多額の資金をドバイに入れていた)の影響がこれからジワジワと出てくるでしょうからこれも頼みになりません。
そうなると、我が同胞たちの住む東南アジア、特に中国が頼みの綱ということになってくるのですが、その中国と一番強いパイプを持っていそうな小沢一郎さんは4億円の問題でそれどころではない。
亀井さんのモラトリアム政策が現実化して、銀行に借金据置きを申し入れる企業さえも出てきた。
そこまで悪くなってくると、民主党も自民党もない、ましてや国民新党はもっとない。
国会はただちに鳩山首相母子のこども手当問題や小沢さんの問題追及はやめて、景気浮揚のための
政策をバンバンと打ち出していただきたい、けんかしている場合か!!(税理士法人SETACS) 2010年2月 7日 19:21 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
7.2010年をファイト、ニッポン
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします。
不況不況と言いながらも、2009年の12月は最終電車も毎日のように満員で、さすが日本はなんだかんだ言っても底力があるなと、少しだけ胸をなでおろしていたのですが、2010年になると全く様相が変わってきました。
今週5日火曜日6日水曜日と神田、東京駅界隈を歩いてみたのですが、歩いている人の少ないこと、夜も東京駅構内は帰り支度の人ばかりで、丸ビルも新丸ビルも買い物客が少ないことに驚きます。
たった2日間で何がわかるのかという意見もありましょうが、帰りの電車も、同じ時間帯の電車に乗っているのに、昨年末のぎゅうぎゅう状態であった車内が座れるようになってしまいました。
タクシーで帰らなくて良いように、最終電車の時間をチェックしながら飲んでいた人たちが、もっと早めに切り上げてしまうのですね。
マスコミに不況感をあおられ、先行き不安になり、そうなると元々が農耕民族であった日本人の性格として、天候の悪い時は悪いなりに、その日の快楽、遊びを我慢できてしまう=無駄なお金は使わないということも、日本の不況をあおっていくのでしょう。
物よりも人にお金をかけようという民主党の経済方針は、果たして日本を救うのか、それとも鳩山不況と揶揄されることになってしまうのか、日本の未来は国民が将来に不安なく気持よく消費できるかどうかにかかっています。
ファイト、ニッポン。
(税理士法人SETACS) 2010年1月 7日 10:17 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
6. 最後の食べ物 2009.12.27(日)
世界が明日滅んでしまうという日の前の日の最後の食事は何を食べたいか、究極の問題として人類が地球に存在して以来の、重大なテーマです。 なかには女を食べたいとか不遜なことをいう人かもしれませんが、今回はあくまでも口に入って咀嚼して食道を通っていって消化される食べ物のことです。
果たしてそんな日にレストランは開いているのか、他人のために食事を作ってくれる人はいるのか、わかりませんが、そういったことは考えず、何もかも普段通りにお店も開いているという前提にします。
そうなると、やはり日本にいるからには寿司かすき焼きかな、いや最高級のフランス料理かステーキか、もう明日地球滅亡とともに死んでしまうのだから、自分の身体のことを考える必要もありません。
こんな脂っぽい物を食べたら太るとか、魚卵を食べ過ぎると痛風になるとか、トンカツのはじっこは血液がドロドロになるとか、辛い物は痔になるとか、飲みすぎたら肝臓に悪いとか、二日酔いが心配だとか、普段、及び腰になって控えていたことを全て考えずに飲食できるのです。
そうなると私などは一日中だらだらと飲み続けて食べ続けていたいですね。
満漢全席を北京から運ばせて、ロマネ・コンティ6L 1985(1500万円)抜いて、仏跳塀のとろりとしたスープに舌鼓を打ち、大トロもフォアグラも松茸も何でも持って来い、その琥珀の香りの20年地下に埋まっていた紹興酒のカメを割れ、なんてことを言っていると、己の品性を疑われる様な気がするような、器の小さい奴と笑われそうですが、さてみなさんの末期に食べたい物は何ですか?
(税理士法人SETACS) 2009年12月27日 22:36 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
5. 不況時に儲かる商売とは 091217(木)
この数カ月、お会いしたほとんどの方が「不況だ、注文がない、いや不況だ」と天を仰ぎ嘆きます。
スーパーの海苔屋さん、お茶屋さん、肉屋さんと話しても、お歳暮が全然出ないんですよと下を向きます。
そんな中、「いやそんなことないですよ、今こそ売る時です、特需です」と言われる方が少数ではありますがいないわけではありません。
ヒントは「巣篭もり」です、・・・余談ですが、すごい漢字なんですね・・・カタカナで書きます「スゴモリ」です。
「スゴモリ」族とは、「どっか旅行に行くにしてもお金がないから、家でレンタルDVDでも借りて観るか」、もしくは「外でうまいものでも食べたいけどお金がないから、家でせめてワインでも飲んでデザートなんかも付けてみようか」、さらには「昼食を外食するのはもったいないので、昨夜の残りを弁当にして持っていくか」といった人たちのことです。
そうなんです、今やマジョリティになった、この「すごもり」族をターゲットにした・・・といか偶然そうなったというか・・・レンタルDVD屋、ワインやケーキを売る人、弁当関連商品に関わる人たちなどの人たちは、意外と涼しい顔なのですね。
個人相手にワインを売る仕事をしている人とこの前に話をしたら、「実は、今すごく売れているんです、特需です」とひそかに興奮をしていました。
アイデアのある人は商売のシフトを考えることも現代不況を生き抜く手かもしれません。
(税理士法人SETACS) 2009年12月17日 09:35 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)








