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2017.02.01更新

近現代の米大統領で閣僚に博士号取得者を一人も指名していない初の人物トランプは、大統領令なるものに毎日のようにサインしている姿をテレビに映します。
また、140文字しか入れらないツイッターにこれからも脅し文句を入れ続けると言います。
「3100kmに及ぶメキシコ国境に壁を作る」「メキシコからの製品に関税をかける」と叫べば、メキシコ国は国の存亡の危機にさらされ、メキシコ国民はトランプ人形を棒でたたくことくらいしか溜飲の下げどころはありません。
ところで3100km! ここでgoogle mapを開いて、北海道の 最北端宗谷岬から那覇空港にルートを入れてみると、自動車で道路と船で3400㎞ですから、直線距離で日本列島縦断してまだ相当に余りある距離です。国境地帯には巨大犯罪組織コヨーテが、昔のスネークヘッドのようにメキシコからアメリカへの水先案内人として暗躍し、不法入国料金は、①徒歩で山越え=35万円、②船で海を渡る=115万円、③車で入国=175万円、④コヨーテ同行=230万円となっています。
徒歩①の場合は、携帯電話でコヨーテと連絡を取りながら歩くと、要所要所に水と食料が置いてあり、4本しかない国境の鉄条網を超えられる仕組みになっているようです。簡単に超えられるので麻薬、コカインも容易に国境をまたぐということで国境地域の人たちは軒並みトランプ支持になりました。
自分の家の庭を麻薬、コカイン、マシンガンが通るのですから、当然そうなります。
閑話休題、日本に対しても同じです。
「円安は、NO WAY(あり得ない)」とトランプがつぶやけば円高になり、再び17,000円を割る株安になり、日本経済の停滞が彼の一言で始まるかもしれません。
なのに日本の現状は、アベノミクス元年こそは財政支出拡大路線でしたが、翌年から緊縮財政路線に舵を変更し、緊縮→景気悪化→補正予算という愚のサイクルを繰り返しています。
ちなみに財政支出拡大は米国プリンストン大学のシムズ教授の新財政理論でインフラ整備に財政を繰り出すと言っているトランプの政策と合致しているせいか、米国経済学者が次々とこれまでの自理論を捨てて新財政理論に宗旨替えしています。
それで結局アベノミクスはゼロ成長、デフレ戻り、税収減となり、ゼロ金利政策は、家計の利息をゼロにし、銀行はお金を貸さず、企業は消費税増税以来の需要低迷に警戒感を持ち設備投資に慎重になるという負の連鎖が始まっています。
そうならないためには、そこはなんとか大型補正予算ができるくらいなら、最初から米国を見習って新財政理論に転換して、最初から計画的に財政を出動して、新たなアベノミクスになっていただきたい。
貧弱野党が「それは無駄使いだ」と言っても、教育、子育て、IT、インフラでもいいから最初から予算建てした方がお金はうまく使えるに決まっている、なんとか頭を使っていただきたい。

投稿者: 税理士法人SETACS