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2017.02.03更新

    昭和14年に北大路魯山人は「納豆雑炊」を朝日新聞に発表しました。
 曰く、「お粥を拵えて、粥の量の4分の1か5分の1の納豆を加え、5分もしたら火からおろす。雑炊の上から煎茶の旨いのをかけて食べるのは通人の仕事である」。
 同じ文章に、お粥と雑炊が出てくるので、多分どちらでもいいのだと思いますが、この場合の「粥」とは生米から炊いたものではなく、炊き上げたご飯を出汁で温めたもののようです。
 曰く、「納豆のこさへ方はねり方のことである」、と。
 まずは納豆を器に移して、何も加えないでそのまま二本の箸でよく練り混ぜる。
 「さうすると納豆の糸が多くなる、蓮から出る糸のようなものがふえて来てかたくてねりにくくなって来る。この糸を出せば出す程納豆はうまくなるのであるから不精をしないで、また手間を惜しまず極力ねりかへすべき」。
 その固く練り上げた時に、醤油を数滴落とし、また練る。そしてまた醤油を数滴落として練る。を繰り返して、糸の姿がなくなりドロドロになった納豆に醤油の味がついたところに最後に芥子を入れて攪拌する。 「この時好みによって薬味ねぎを少量混和すると一段と味が強くなって旨い」
 この納豆を雑炊に入れて、ふたをして、火を止めて、ふたを開ける。この香りがたまらない。
 今回は、人間ドックの再検査のための禁酒中なので、お酒ではなくご飯の話になりました。

投稿者: 税理士法人SETACS