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2017.02.04更新

 最近、ベトナム人はまじめで勤務態度もすこぶるいいので、日本企業が進出しやすい環境にあるのでは、親日なので友好的に接してくれるとのではという噂の真相を確かめにホーチミンに行ってきました。
ホーチミンでは、和僑(華僑の日本人版)の人たちがアジア中から約500人集まって、味の素、エースコックの生産工場を持つ会社の現地代表や投資企業(ドリーム・インキュベーター)の現地社長の「ベトナム事情」を聴いていました。
外では、常に数百台のバイクが「ブンブン」と道を埋め尽くすかのごとく走り回り、バイクの波の中を車が「プープー」とクラクションを鳴らし(とりあえず前の車もしくはバイクを抜かすときに鳴らすので、誰が誰に鳴らしているかもわからないくらいプープーです)すさまじい喧噪です。
事情①・・・「平均賃金」は大卒で300ドル、マネージャークラスで2,000ドルで、その他の国、カンボジアで100~150ドル、タイ大卒で400ドル、ミャンマーはワーカーで100ドル、ヤンゴン大学卒でも150ドルと、とても「安い賃金」で雇用することができます。
事情②・・・なんでこんなに安い賃金で、一番少ないギガ数でも10万円するiPhoneを(ベトナムではiPhoneが高いのです)、日本のバイクを30~40万円で買えるのか?というと、ほとんどの人が正規の給与等の収入源プラス非正規の収入源を持っているからで、例えば、ポリスは月2~3万円の給料ですが、交通違反の罰金(交通違反した人がチャンと罰金を支払おうとすると、ものすごく煩雑な手続きが必要になるので、その場で払って終わらせる)の着服で10倍くらいの収入があったり、医者が病院に来た患者を自分の経営するクリニックに連れて行ったり、税務署が会社に税務調査に来て「10万ドン」(約5500円)を支払わないと帰らないとかあるようです。
ちなみに、越僑(外国で働くベトナム人)からの仕送りも多いようです。
事情③・・・「ビジネス」については、市場の魅力度は高いが、現地の協力者がないと絶対に無理、販売単価が安く流通経路が少ないので浸透するのに時間がかかる、日本製品は高いのでほぼダメ、政府系の人たちと商売の話をするときは日本人は入れずベトナム人に交渉してもらうしかない。
と、難しそうですが、魅力があることはあるとのことでした。
事情④・・・ベトナムの男はあまり働かないので女性を雇用する場合が多いそうです。確かに、男は昼間から道端でビールを飲んでる輩が多いような気がしました。人口9000万人のベトナムと言えども新興国としてはビールの消費量は世界7位というのは飲み過ぎでは?!。ちなみに、働かない代わりに夜遊びも全くしないようで、一日中スマホを見て、買い物もほぼスマホでするようです。
だから、モノはスマホを1日中見る人たちのフェイスブックへの投稿が多いものしか売れず、飲食店も広告宣伝よりも口コミが頼りで、確かに浸透するまでにはかなりの時間がかかりそうです。

投稿者: 税理士法人SETACS