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2017.02.28更新

 米中との交渉に向けて北は、1月に原子炉再稼働、2月にミサイル試射で軍事力を誇示し、中国による北政権転覆―新政権樹立を阻止するために金正男をマレーシアで亡き者にしたようです。
 トランプはvs北では、「北の核開発は、核を使いたいのではなく、政治的取引に使いたいのだ」と主張するペリーの考えた、オバマ政権時代に発表されたペリー案を踏襲して、北は核兵器完全廃棄は「ウン」とは言わないだろうから、①核を輸出しない、②これ以上作らない、③実験しないの、「3つのノー」を北に納得させる方針で、中国もこれを飲むのではないか、経済は中国頼りの北も中国の石炭禁輸措置で飲まざるを得ないのではないかと言われています。
 そうなると、南北の会話が復活し、六か国協議も再開されて、中国も北が暴発する前に石炭禁輸措置を解けることになり、各国の利害が一致するということです。
 結局は北の思いとおりに進むような気もしますが、米国の軍需産業が戦争危機状態の解除を好まないので、このストーリーに横槍を入れる可能性がありますが、「米国軍需産業を潰すために経済協力をせよ」と安倍首相に迫ったトランプですから、さてさてどうなるのでしょうか? こわいっす。

投稿者: 税理士法人SETACS

2017.02.26更新

 中米パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から「タックス・ヘイブン」を利用している人たちに関する膨大な内部資料が「ジョン・ドウ」(洋画を観ていると「身元不明の死体」が発見されたときに刑事が付ける名前)と名乗るフォンセカ社員により南ドイツ新聞に提供されました。
どのくらい膨大な資料かというと、データ容量は2.6テラバイトと言いますから、文庫本26,000冊分、デジタルカメラでの写真65万枚分、120ギガバイトのiPadで20個分の容量です。
そのデータに何が入っていたかを見る前に、「タックス・ヘイブン」について説明しますと、ヘブン(heaven=天国)ではなくヘイブン(haven=回避)です。したがって「タックス・ヘイブン」は「税金天国」ではなく「租税回避地」になります。
例えば「タックス・ヘイブン」国であるケイマン諸島等で法人が登記をすると、どんなに稼ぎまくっても全く税金はかからないため、世界中のお金持ちが法人登記をしてくるので、ケイマン諸島の国には莫大な登記料が入るという構造です。
その会社設立の登記をしていたのがフォンセカ法律事務所で、その「パナマ文書」には1977年から2015年にかけてフォンセカに依頼して登記をした21万社のデータが入っているのです。
データ暴露のため、アイスランド首相グンロイグソンがアイスランドで利益を上げると税金がかかるので、バージン諸島に設立した会社を通じてアイスランドの銀行に投資をしていることがバレてしまい首相辞任に追い込まれたのをはじめ、中国習近平と最高指導部メンバーらの親族のバージン諸島の企業への出資、ロシアプーチン大統領の親友のチェロ奏者が20億ドルの不透明な資金を運用、英国キャメロン首相の父親がパナマで資産隠しをしていた疑惑などが明らかになり、ほかにもサッカーのメッシ、映画監督スタンリー・キュブリックなどの有名人も「パナマ文書」に、その名を連ねています。
ここでなぜ日本人の名前が出てこないかと言うと(大手警備会社セコムの創業者の名前が出たくらい)、どうやら①日本では香港の法律事務所を通じての「タックス・ヘイブン」国での登記が多いこと、②日本の国税庁は相続税のかかりそうな人には生前から徹底的にマークして銀行に調査依頼し、日本の銀行はケイマンの国とは真逆でいくらでも国税庁に協力するので資産隠しが容易でないこと、③日本の政治家は、政治団体に年1千万円までの寄付は非課税で、政治団体をいくつも作ることで相続税を逃れられることができるために安倍首相も父の政治団体を無税で引き継ぎ、小泉進次郎の政治団体にも父純一郎の政治団体から寄付を受けています。
さてその「パナマ文書」がなぜ世に出たのかと言うと、フォンセカ法律事務所の「ジョン・ドウ」が義憤に駆られてのことで、「腐ったビジネスをやめさせたい」との気持ちからだそうです。「タックス・ヘイブン」国の法律事務所に法人設立をした人はさぞ戦々恐々、小心翼々なキブンなことでしょう。

投稿者: 税理士法人SETACS

2017.02.21更新


350年間に及び謎だったフェルメールの「小路」の場所がアムステルダムの美術史学者グリゼンハ ウトさんにより発見されて世界中が喜びに震えた(そうでもないか)のは昨年暮れでした。
フェルメールと言えば「真珠の耳飾りの少女」「牛乳を注ぐ女」などの日本人も大好きな作品がありま すが、実は生涯で描いた絵の数は意外に少なく37枚で、そのうち風景画は「小路」と「デルフト眺望」 のたったの2枚でした。
「デルフト眺望」の方はフェルメールが生まれたオランダのデルフトの街の南端の船着き場の対岸か らの眺望であることはわかっていたのですが、「小路」はデルフトの街のどこであるかが疑問でした。 フェルメールの絵は、そこにあるものは全て実在するもので正確に描かれていることが分かっていて、 例えば「天文学者」の絵にある天球儀、「地理学者」の地球儀、なども丁寧に子細に描いています。 だからきっと、「小路」の絵も繊細に丁寧に描かれているはずなのにどこの場所かわからない、人口が 1万人もいない小さな小さな街なのにどこかわからない。
と、切歯扼腕するフェルメール命の人々の中で威風堂々(かどうかはわからないですが)と立ち上が ったのがグリゼンハウトさんで、フェルメールの生きていた時代の市の税金は家の間口の広さにより計 算されていたことに気が付き、その納税史料には間口の数値もそれに対する税額が細かく書かれていた ことに注目したのです。
そこでフェルメールの正確で丁寧で細かい描写が役立つわけで、フェルメールの性格から「小路」の レンガ、道、空間も正確に描かれているのは間違いないと、納税史料と路地を突き合わせていくと、な んとそこはフェルメールのアトリエから数分のところにありました。しかもそこはフェルメールのおば さんの家であったということが分かり、これはもうそうでしょう、ここなんでしょうとなりました。 グリゼンハウトさんはこの「小路」を特定するにあたってGOOGLEストリュートビューも使った ようで、古い史料とGOOGLEでの発見、なんか夢の中の素敵な冒険を見ているようです。

投稿者: 税理士法人SETACS

2017.02.17更新

 日本の少子化による人口減少は都市部よりも地方に効いていて、地方銀行の預金残高減少などは経営基盤を揺さぶるところまで来ているようです。
その中、親が地方に住み、子供が大都市部に住んでいるという、どこにでも多く見られるパターンの家族関係での「遺産相続」がますます地方を地方銀行を脅かせます。
親が預けている地方銀行への預金が、「遺産相続」により都市部に住む子供の都市銀行への口座に流れていく速度は半端なスピードではなく、それを表す地方から都市への人口流入は1960年から80年の20年間で約2千万人、その人たちが現在50歳前後から70歳前後と言いますから、ちょうど相続を受ける年代ということになるのでしょう。
活きていけるのでしょうか? 地方銀行! そして地方!!

投稿者: 税理士法人SETACS

2017.02.15更新

 消費の「コンビニ化」とは、消費者の身近な買い物をするところはコンビニで、そのコンビニは毎週のように新商品を100前後入れ替えていて、これはなぜならば、新商品を常に入れ続けないと消費者に飽きられるためで、消費者は、このコンビニでの買い物に慣れてしまうことによって、ほかの商品やサービスでも、新鮮な商品がないと満足しなくなっているという状態のことを言います。
この「コンビニ化」により、一時は飛ぶ鳥の勢いでカジュアルウエアを売っていたライトオンやしまむらはユニクロ出現で経営不振に陥っていましたが、そろそろユニクロに飽きた消費者がすごい勢いで戻ってきつつあり、自動車業界でも、軽自動車は2015年に販売台数が15%減少し、米フォードは日本からの撤退しているのに、高級車であるランボルギーニ(86%増)、フェラーリ(28%増)は売れているというサイクルになっています。
また消費の「共食い化」とは、ヒット商品が生まれると自社のほかの商品が売れなくなるという現象で、例えば、キリンの第3のビール「澄みきり」大ヒットでキリンの第3のビール「のどこし生」激減、その他にもセブンイレブンの売上増でヨーカ堂の売上減とか、将来的にはJRのリニアの出現で新幹線の乗客数減も予測されます。
特に飽きやすい民族である日本人は、新しいもの好きでもあるので、この商品がころころと新しくなっていくのにハマリ、中毒化し、テレビショッピングを謳歌し、スマホでの通販をしながら、抜けられない負の連鎖のような鎖にはまり込んでしまうのでしょうか。なんか心配ですね。日本!日本人!!

投稿者: 税理士法人SETACS

2017.02.14更新

  マル査が脱税を摘発し、逮捕から起訴までされるのは年間で約100件前後と言われています。
 ここで見ていくのは、その一つの事件で、夫は弁護士で不動産業を営み、妻は公認会計士です。夫がビルを安く購入して、改修した後テナントを入れてビルの商品価値を上げて高額で転売するという、世の中でよくある不動産売買を行い、経理と税務を妻がやっていました。
 夫は、個人での取引であるにもかかわらず、親族・知人を社長にしたペーパーカンパニーらしき会社を50社前後設立し、そのうちの赤字の12社で不動産取引をしたと装い、2年間で所得約23億円隠ぺいし約8億5千万円を脱税したということです。
 マル査は「これらの会社の意思決定は夫が行い、顧問料なども受け取っていた」などから赤字会社の不動産取引を夫の所得であると主張し、その脱税指南を妻が行っていたとして、検察は夫に懲役3年6月+罰金2億5千万円、妻に懲役2年を求刑しました。
 しかし東京地裁は「各会社とも預金口座も総勘定元帳もあるので、夫主体とは言えない」などと表面的(高裁によると)な証拠のみを採用した判決をしました。
 怒れるマル査は当然のごとく控訴をし、そして2審の裁判長は、各会社は単独で事業資金を調達していないで夫がしているなどとして「一審の判決は・・・事実を十分に検討していない・・・一審の判断には事実誤認の疑いある・・・」と完ぺきな一審否定で差し戻しました。
 さて、これからどうなるか?! 注目していきましょう。夫!妻!!

投稿者: 税理士法人SETACS

2017.02.13更新

 食べ物のネーミングは面白くて難しいものがあって、わかりやすいネーミングやわかりにくいネーミングがあるものです。
 例えば、わかりにくいのは「あずま丼」で、マグロを「たまり醤油、調味料、昆布等を入れて沸かして冷ましたタレ」に軽く漬けて白いご飯に乗せたのが「あずま丼」で、すし飯に乗せたのが「鉄火丼」です。ネーミングの由来は「東丼」が朝陽が東の空から上がるイメージから、「鉄火丼」は包丁や刀を作るときに鉄が真っ赤になるところからのイメージからのようです。
 二つとも実にわかりにくいので、最近はお寿司屋さんでも「マグロ丼」とそのままのネーミングでメニューに載せるところが多くなりました
 それに比べて、「ネギマ」の潔さ、ネギとマグロで「ネギマ」、聞いただけでこの食べ物の姿が浮かび、柔らかく舌の上で拡がるマグロの香りと歯で噛み砕くネギの甘さが口の中で混在する幸せ感が伝わってきます。
 いや「ネギマ」でマグロは浮かばないよ、という方には、では「ネギク」=ネギとクジラ、「ネギブ」=ネギとブリはわかりますか?と逆切れし、「ネギサ」なんて言われたものなら、なんか投げやりに「ネギさ」みたいな言い方で、ネギにサワラなのかもしくはネギにサバなのかも、はてさて自分でも何を書いているかさっぱりわからなくなってきます。
 やはり、ネーミングは言っただけですぐわかるような簡単な方がいいかもしれません。
かつ丼、天丼、たまごかけごはん、野菜サラダ、みそ汁、酒、ホッピー、ビール、ハイボール(?)、などなど簡単な方が良いみたいです。さてそろそろウィスキーのソーダー割りでも飲むとしますか。

投稿者: 税理士法人SETACS

2017.02.11更新

  日本のスーパーコンピューター「京」は、約100個のCPU(中央演算処理装置)を内蔵し、864台の冷蔵庫くらいの大きさの計算機をつなぎ、その計算能力は日本最速です。
 どのくらい最速かというと、毎秒1京回(京は兆の1万倍)を超えるスピードと言うから、、、、と言っても全く想像もつかず意味も分からない数字が並んでいます。
 しかしこのスピードも民主党蓮舫の「2位じゃダメなんですか」発言とともに計算速度を落とし、今は中国天河やアメリカのスパコンに差をつけられ世界4位になっています。
 そこで理研と富士通が、国の威信をかけて開発しようとしているのが京の100倍の計算速度を目指す「100京(エクサ級)」ですが、その開発費1300億円と高額であることから、政府からは「見合う成果が果たして得られるのか」「研究利用ニーズはあるのか」「利用者の選定基準に透明性があるのか」などの疑問の声も上がっています。
 開発者側にも「世界1位を目指す」という威勢のいい掛け声もなく、「京の100倍の計算速度で、電力消費量は3倍に抑える」といった、なんか貧乏くさい反応です。
 開発者側の苦悩を乗り切れるための計算はスパコン「京」にはできないのかな?

投稿者: 税理士法人SETACS

2017.02.08更新

 女性資産家が亡くなり、その遺産について、「金に執着する実娘」と「無心で仕えた家政婦」が民事裁判で争い、なんと!!家政婦が勝訴しました。
 家政婦(68)は中学卒業後に上京し、資産家夫妻の住み込み家政婦として働き、映画会社創業者の夫の10億円を超える財産を相続した妻は「遺産は全て家政婦に渡す」と遺言し他界しました。
 しかし娘二人は、「遺言書は母親が高齢で判断力が衰えているところを家政婦に洗脳されて書いたものだ」と主張し、死亡当日に口座から預金全てを引き出し、さらに「思ったよりも遺産が少ない」として家政婦が着服したはずだから、その6千万円を返還しろと訴えていたのです。
 判決で裁判長は、「実娘は母親の存命中に無心を繰り返し、母親が周りの人たちに「娘に資産を奪われそうで外出できない」などと言っていたことを理由に「無心を繰り返すだけで、介護もせず移住した娘二人と違い、50年以上親身に仕えた家政婦に女性資産家が感謝し、遺産を渡したいと考えるのは自然」「もちろん家政婦の着服など問題外」とドラマさながらの逆転ホームラン的な判断を下しました。
 「相続は身近で面倒を見た人ではなく、遠くの家族が遺産を持っていく」という過去の常識を覆すかのような、鮮やかな結末であったと言えるのでしょう。

投稿者: 税理士法人SETACS

2017.02.07更新

 世にも有名な、京都の龍安寺の石庭、その石の配置の意味については諸説あるようですが、その一つに「虎の子渡し」説があります。
 古い資料に「方丈ノ庭ニ石九ツアリ、是ヲ虎ノ子ワタシト伝ヘル」、「龍安寺ノ庭ハ相阿弥ガ作ニテ、虎ノコワタシトヤラン」などの記述が残されていますが、さてこの「虎の子渡し」とはどのような意味なのでしょうか。
 ここで問題です、虎が三匹子供を産むと、その中に必ず一匹彪(ひょう)がいて、母虎がいないとほかの虎の子を食べてしまうので、母虎は三匹を一緒にしておくことはできませんでした。しかし、ある日河を渡らなければならないのに船は一艘しかなく、しかも船には一度に母虎を含めて二匹しか乗れません。さて、母虎はどのようにして、子供三匹を向こう岸に渡したのでしょうか?
 クイズ好きな人は考えてみてください。できましたか?
答えは、母虎は、最初に彪を船に乗せ向こう岸においてきます。そして一匹で戻り虎の子1匹を船に乗せて向こう岸に渡りその虎の子を残し、彪を連れて帰ります。戻ったところで残りの虎の子を乗せて彪は置いてきます。そして最後に母虎のみで戻り彪を連れてきます。
めでたし、めでたし、、、結構、難しいですよね。

投稿者: 税理士法人SETACS

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